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【メンバーインタビューvol.2】情熱とパートナーシップで切り拓く広報の道:徳川むつみさんのフリーランス広報ストーリー

広報47運営チーム

女性フリーランス広報にスポットを当てたインタビューシリーズ「フリーランス広報のライフストーリー」第2弾、徳川むつみさんにお話を伺いました。

・第1弾〜おしえ みきさん編はこちら

徳川さんは、独立前から意識的に繋がりを作っていくことを大切にしていました。仕事も含めたパートナーシップを大切にして可能性を広げてきたキャリアストーリーをお届けします。

プロフィール

プロフィール

徳川むつみさん
新潟県出身・東京都在住・30代

大学在籍中から、スタートアップ・ベンチャー企業に勤め、メディア事業開発、企業のPR支援の経験を積む。

2015年 一般社団法人Fintech協会の設立に関わり、協会会員のコミュニティ運営に従事。
2016年 金融経済メディアを運営する株式会社ZUU入社。IPO(Initial Public Offering)を目指す広報の基盤作りをはじめ、グループ会社含め広報IRを担当。
2022年 フリーランスとして独立。
2024年 株式会社オリナスパートナー創業。

独立後は、社会や地域の課題解決を支援するスタートアップ企業を中心に広報コンサルティングを行っている。趣味は旅行、新しいことに挑戦すること。
・英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー
・株式会社オリナスパートナー

ベンチャー企業での多岐にわたる業務経験をはじめ一般社団法人設立、IPOに伴う広報基盤の確立経験など、さまざまな経験をお持ちの徳川さん。どのようなきっかけでフリーランスを選ばれたのか、その経緯をお伺いしました。

Fintech業界の協会設立支援、そこから繋がるキャリアの道

時代の変化を感じて新たな業界への挑戦

キャリアのスタートはベンチャー企業でした。さまざまな業務を担当した中の1つが広報PRで、その後のキャリアに繋がっています。2015年からは、一般社団法人Fintech協会の設立に携わりました。協会の立ち上げ後には会員向けのコミュニティ運営に携わり、大手の金融機関や、金融庁、経済産業省と民間事業者を繋げてディスカッションする場を作っていました。

– Fintech業界に興味があったのですか?また協会設立の経緯を教えてください

最初は「IT産業に転職しよう」と思っていました。スマートフォンの普及で、ライフスタイルが変化し、世の中が大きく変わることを感じたからです。その際に採用していただいたのが、Fintechのプロダクト開発企業でした。経験のない金融業界への挑戦は、私にとって1つのターニングポイントです。

入社後、Fintechスタートアップの方たちが集うイベントで対話する中で、「協会という形にした方が、深いところまで政策の提言をしたり議論ができるよね」と考えがまとまり、Fintech協会が生まれました。

– 具体的にどのようなお仕事をされていたのですか

事務局としての手続きや調整業務に加えて、会員のミートアップを企画していました。さまざまなプレイヤーの事業の展開方法をお話しいただいたり、海外フィンテックの普及に着目し、行政と連携しエコシステム形成の構築に関する専門家の方々をゲストに招いた勉強会を月に1回ほどのペースで開催していました。

フィンテックといった言葉に総称されるような金融系のテックサービスの開発は、法律が壁になることが多いので、金融庁の担当の方に質問する場作りは、事務局の重要な役割でした。この時にコミュニティの意味、可能性を感じました。

情報のキャッチアップもインプットも「繋がり」から

2016年からは、オンラインで金融経済メディアを運営している会社に入社しました。面接を受けていた頃からIPO(Initial Public Offering)を目指すことを目標にしていたので、広報組織の基盤作りに携わりながら、金融機関向けにコンサルティングを提供するFintech推進室にも所属しました。2年後にIPOを達成し、創業5年での上場は、当時最速でした。

IPOに向けての業務は、他部署との連携が必要なことも多く、当時はコーポレート部門の部長や各事業部と週次でミーティングさせてもらい連携して仕事を進められるように意識をしていました。

-広報担当者としてのインプットはどのようにされていましたか

当時は、幅広い広報の知識や経験、人脈を養いたいとメディアの方々との交流会や業界の分科会などに積極的に参加するよう意識していました。

当時所属をしていた「若手広報担当者の会」で同じ課題感や問題意識を持った他企業の広報の皆さんやメディアの方々とお会いしてお話しできることはとても刺激的でした。ここでの出会いや学びが現在の広報としての大切な財産になっています。

-IPO後はグループ戦略室に異動しIR・投資家向けのコミュニケーションを担当されていたそうですね。

IR担当として、株主総会や、四半期毎の決算開示に伴う投資家向け説明会の運営をはじめ、環境やガバナンス、社会に対してどう取り組んでいくのか企業としての姿勢を示す流れに伴いESG、SDGs方針の策定にも携わりました。サステナビリティをいかに言語化して、経営課題や事業に結びつけて融合させていくかが求められる時代です。さまざまなガイドラインがある中で、自分自身も体系的に学ぶ必要を感じました。

「やりたい」気持ちが原動力

社員として学ぶことも多かった中ではありますが、2022年12月に結婚と同時にフリーランスとして独立しました。自分の人生をこれからどうしていきたいかを考えた上で、私は独立という挑戦を選びました。

-そこから約1年3ヶ月後の2024年、「株式会社オリナスパートナー」を設立されました。どのような課題をお持ちのクライアントが多いですか?

企業広報のコンサルティングを軸に、社会課題や地域課題に取り組むスタートアップを支援しています。最近では、IPOを視野に入れさまざまなステークホルダーとの対話や合意形成を通じて企業価値を高めていく上で、「広報基盤を強化したい」、「広報の重要性」を理解してくださる経営層からご相談をいただいています。まだ経験が浅い1人広報や、人手不足で広報の優先度が上がらない企業も多いため、広報戦略の立案から実行まで一緒に取り組むパートナーとしてお声がけいただいています。

-クライアントと共に社会・地域の課題と向き合っているんですね。やりがいはどこにありますか?

政府関係者や地域の主要な方が、「これって地域課題の解決にすごく必要なテーマだよね」と理解いただき活動の和が広がっていくこと、そのきっかけ作りがやりがいに繋がっています。独立後は「やりたい」気持ちで動けることがメリットだと感じています。2年後3年後は、新しい事業やサービスを立ち上げることにチャレンジしたいと思っています。

流れに身を任せすぎない、「パートナーシップ」で描く未来の地図

-フリーランスとして不安を感じたり、方向性を迷ったときの対処法はありますか?

ある程度自分の中で方向性を決めて、不安をつぶしながら進んでいます。もちろん迷うこともありますが、自信を持つには「行動するしかない」と腹を括っています。女性は特に、結婚、妊娠や出産などのライフイベントと家庭・仕事の間で葛藤が多いですよね。自分らしい生き方、自信を持って過ごしていくことは見失いたくないなと考えています。

-最後にフリーランスで広報を続けていく上で、大切にしていることを教えてください。

広報の仕事は、他部門や役割の方からすると見えにくい部分も多く、理解しづらい部分も多分にあると思います。そのため、共感し、気持ちよく動いてもらうには、情熱を持ったコミュニケーションが不可欠だと考えています。
また、自分の人生の彩りをより増やすためにも、人間関係を大切にしています。振り返ると自身のキャリアは、パートナーシップで広げきていると感じるからです。「大切にしたい人たちと、これからの人生何をやるか」は、これからのテーマでもあります。

編集後記

徳川さんの情熱を持ったコミュニケーションと、これまで培ってきた各方面の繋がりを存分に活かしたアプローチで自分らしく挑戦し続けているお話しに勇気をもらいました。徳川さんありがとうございました。

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